ドラゴンクエストX
〜天空の花嫁〜







『君と…』







前書き








2004年3月、私が秘かに何年も待ち望んでいたPS2板のドラクエXがリメイク発売されました。

元々、ドラクエファンである私は今は懐かしい家庭用ファミコン板のドラクエT・U、スーファミ板V・Wも順にクリアし、そして、次のスーファミ板Xをやったのは、12年前の事です。

運命に翻弄される主人公の長い苦難と冒険の人生、数々の問題に立ち向かいつつ、幸福を掴むが、それもまたつかの間…また、新たな冒険を始めます。
神が試練として主人公に与えた人生は、ある意味、数多くの愛に守られたからこそ、勝ち進んで前向きに生きる事が出来たのだと感じました。
T〜Wにはなかった主人公の壮大な愛と冒険の人生に、自らの生き方さえも考えさせられたものです。

そして、ここでこのドラクエXのシナリオ作者堀井雄二氏がプレイをする側にも難題として与えたのが主人公の結婚なのです。
プレイヤーを楽しませ、ゲームにのめり込ませる技のひとつなのでしょうが、主人公と共に数多くのプレイヤーは悩んでしまった事でしょう。
それでも決断をくださなければ先には進みません、人間一人の人生の中で、このように人生のいくつかの分岐点があり、大きな決断を下さなければいけない時があるはず、自らの偽りない決断、堀井氏はこの選択をプレイヤーに投げ掛ける事が、このドラクエXの一番の狙いであったようです。
そういう意味では、私は見事に堀井氏にハメられた一人なのでした。

悩んだ結果、私の主人公はフローラを選択、花嫁にします。
話の流れからいくとビアンカであるのがもっともだという意見の中で、あえてフローラを選んだ理由はひとつ、一目惚れという事なのです。
可憐で清楚、尚且つ白い薔薇のごとく、輝き誇る美しさ、知的な中にもどこか、頼りなく天然ボケも加わる女性。
それまで過酷な少年期を生きてきた主人公は自分にないものを持つフローラに急速に惹かれてしまいます。
そして、男なら誰しも持つであろう、か弱い部分への守護、逆に知的な部分への憧れ、慈しみ深いフローラからの癒しを感じるのです。
しかし、花婿候補として、自ら名乗りを上げ、アイテムを探しに行く途中で、懐かしいビアンカに再会してしまう事によって、話は大きく変わり、主人公は結婚を悩む事となる訳です。
ビアンカは幼い頃に一緒に冒険をした仲、一時ではあったといえ主人公と苦楽も共にしました。
彼女は活発で行動的、2才年上という事もあり、どちらかと言うと姐御肌、主人公の意見もあまり聞かず行動を起こしてしまうような活動的な女性。
ま、話の筋、シナリオをそのままゲームとして進めていくならば、当然、昔冒険を共にして、自分の事を良く知っているビアンカとの結婚に踏み切るでしょう。
それが当然と言えば、当然の話、その方が面白いし、それでいいと私も思います。
…が、あえて、お断りしておきますが、実を言うと、私個人の好みとしてはビアンカのそんなところが、私は何故か苦手でした。
この件に関しては、多分好みの問題というのは、プレイヤー側にも、多々ある筈なのではないかと思います。
ま、どちらにしても、そのような理由も踏まえて、今回も結婚はフローラ!…と、堅く決めたのです。
しかしながら、いざとなるとどちらを選択するか結局悩む羽目に…
と言うのは、主人公(私)は結婚前夜に、今まで見た事がないようなビアンカの健気で、かつ大きな愛を知ってしまうからなのです。
もちろん、スーファミ板で、その事は重々承知してた筈なのですが、不思議な事に初めてのような感覚で、そのビアンカの切ない気持ちにある種の罪の意識にも似た思いで、本気で悩んでしまった訳です。

主人公と同じく、悩んで下したフローラへの永遠の愛、しかし、その影で、そっと涙を拭うビアンカ…
ゲームの中とはいえ、この3人の愛憎劇が頭の中に渦をまいてしまった私は、この話を書いてみたいと思いました。
果たして、どんな内容になるか…それは分かりませんが、3人の心の激写、運命の悪戯ともいえる、さまざまな出来事の裏話などを妄想、空想で書けたらいいと思っています。


注: あくまでも、二次創作で、私が感じたままを書いています。
   実際の展開と異なる、また結婚は絶対ビアンカという方はご遠慮してください。




                  






2004・5





haori







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